本来の仕事

アバター 著者:ayabe_yumi

本来の仕事

私には子どもが4人いて(もうみんな大きいけれど)、小中高とPTA活動は常に私のライフワークのようになっていた。特に小学校のPTAは継続して長くかかわったので、その期間に、先生たちの仕事のありようにも変化があったのを肌で感じた。

多くの業務がデジタル化され、慣れないパソコンに四苦八苦しているベテランの先生を見かけるにつけ、いつも「代わってあげたい」と思っていた。それは、パソコンの扱いに苦労されている、そのこと自体ではなく、それが原因で、子どもたちと向き合う時間に何らかの影響が出ていないだろうか、という懸念から出てきた思い。

先生がたが、本来のお仕事に専念できることが、子どもたちにとっての幸せ。

先生だけでなく、だれでも本来のお仕事に専念できることは、社会にとっても幸せなことなんじゃないかと思う。自分でやらなきゃ、と、がんばることが悪いことではないけれど、それぞれが得意なこと、本来やるべきことに専念できれば、社会全体のクオリティが上がるような気がする。

ちょっと壮大すぎる表現かもしれないけれど。

たとえば、とてもおいしいケーキを焼けるケーキ屋さん。事務仕事は苦手。でも自分でやらなきゃならないのなら、ケーキを焼く時間を削らなくてはならないってことになる。

事務仕事を得意な人に任せれば、その時間はケーキを焼くことに充てられる。より多くのそのケーキのファンを幸せにできることになる。人に任せたことで費用が発生したとしても、ケーキを多く焼けたら、そこを賄う収入を得られる。もしかしたら収益はトントンかもしれないけれど、苦手なことに取り組む時間を好きなことに専念する時間に変換できて、自分自身もきっと幸せな気持ちになれるはず。

そう思うと、事務仕事も幸せを生む仕事に思えてくる。

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